通信事業のヒグマ(帯広市、飛岡抗社長)は2日、帯広市西8南1で長年運営していた「ソフトバンク帯広中央」を閉め、同所にスマートフォンやタブレット修理を正規で手掛ける全国チェーン「iCracked Store(アイクラックト・ストア)」をオープンさせた。コロナ禍で低迷する売り上げを回復させたい考えで、飛岡社長は「十勝では店内で修理対応できる店はまだ少ない」とPRしている。
「アイクラックト」はアメリカ発で世界展開されている。iPhoneやAndroidの認定を受け、両製品の修理が可能。道内では札幌に次いで2カ所目、国内では62店目となる。
ヒグマは1986年に音更町でヒグマ電器として創業。97年以降、通信事業を事業の柱とし、管内でも早い時期からソフトバンク(SB)の携帯ショップを経営。ただコロナ禍で来店客数は昨年比5割、売り上げが7割と低迷する中、修理や補償市場の拡大を考え、多角化することを決めた。
新店は修理事業を主軸に据えつつ、引き続きソフトバンクの製品販売を続ける。店内には無料の飲料を提供する休憩スペース(8席)も設けた。飛岡社長は「いずれは月300件の修理を目指す。スマホを契約していた以前からのお得意客は引き継ぎつつ、新事業で来店客数増を見込んでいる」と話している。
2020年10月4日(日)十勝毎日新聞掲載記事より